シリーズ自分史
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滄海の一粟/県民フェリー50年(77) 宮崎カーフェリー相談役 黒木政典
2022/08/22シリーズ自分史京浜航路断念(中) 胸に残る感謝の言葉 京浜航路は、片道約120キロリットルの燃料が必要だ。ドラム缶600本で、1時間30本を消費していたことになる。金額に換算すると、平成16年の片道350万円から、17年は500万円で、3割以上の...
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滄海の一粟/県民フェリー50年(76) 宮崎カーフェリー相談役 黒木政典
2022/08/21シリーズ自分史京浜航路断念(上) 赤字15億円 風前の灯 社長提案の新会社「宮崎カーフェリー」(MCF)を設立し、平成16年10月、マリンエキスプレスから大阪、貝塚航路を譲り受け、マリン社は京浜航路に特化し、航路存続を図る体制を取った。マリン社に...
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滄海の一粟/県民フェリー50年(75) 宮崎カーフェリー相談役 黒木政典
2022/08/20シリーズ自分史貝塚航路開設 航路継続へ社長提案 平成16年1月7日、幹部会を招集し、長期再建計画を発表した。大阪航路を2隻から3隻体制とする内容に、けげんな顔をしていた幹部が、船を購入する説明に入ると、あきれ顔になった。それもそのはず。昨年の社長...
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滄海の一粟/県民フェリー50年(74) 宮崎カーフェリー相談役 黒木政典
2022/08/19シリーズ自分史再建計画 靄晴らした1冊の本 有楽町駅のバス停で、ホテル行きのバスを待っていた。鉄道建設・運輸施設整備支援機構(機構)との長期再建計画の打開策が見つからず、翌日提出する予定の最終案のめどがつかない。ふと周りを見ると、近くに書店があっ...
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滄海の一粟/県民フェリー50年(73) 宮崎カーフェリー相談役 黒木政典
2022/08/18シリーズ自分史社長就任 「借金は返せばいい」 高知、那智勝浦寄港の盛り上がりとは裏腹に、原油価格がじわじわと上がり、経営を圧迫する。世界的な動きで、日本政府にも、ましてや私たちにもどうしようもできない事態になった。これからは原油との長い戦いになる...
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滄海の一粟/県民フェリー50年(72) 宮崎カーフェリー相談役 黒木政典
2022/08/17シリーズ自分史京浜航路の挑戦 寄港効果で貨客増加 和歌山県の熊野古道やその一帯が世界遺産の登録を目前に控えた平成13年9月、ブルーハイウェイライン(BHL)が東京―那智勝浦―高知間のフェリー航路を廃止した。海路が絶たれた同県と高知では大問題になっ...
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滄海の一粟/県民フェリー50年(71) 宮崎カーフェリー相談役 黒木政典
2022/08/16シリーズ自分史取締役就任 本社移転、再建へ船出 ブルーハイウェイライン(BHL)の若杉社長は、親会社の商船三井出身で海外が長く国内貨物には疎いと、にこやかに話される。「志布志と大阪の途中の宮崎に寄港することにした。よろしく」とおっしゃる。「ご迷惑...
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滄海の一粟/県民フェリー50年(70) 宮崎カーフェリー相談役 黒木政典
2022/08/15シリーズ自分史長銀破綻(下) 霞ケ関のとある人物 昭和63年に東京に赴任した直後、会社は「シーコムフェリー」に変わった。それから10年後の今回はメインバンクの破綻が待っていた。巡り合わせとしても、東京の本社に勤務するたびにあまりにも大きな変化にぶ...
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滄海の一粟/県民フェリー50年(69) 宮崎カーフェリー相談役 黒木政典
2022/08/14シリーズ自分史長銀破綻(上)倒産回避へ知事奔走 神戸航路も京浜航路も残したかった。しかし、本社のただならぬ雰囲気に、「二兎(にと)は追えない」と感じていた。本社は京浜航路を日向に残す決断をしてくれた。以前から「宮崎港集約論」があったが、関東から一...
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滄海の一粟/県民フェリー50年(68) 宮崎カーフェリー相談役 黒木政典
2022/08/13シリーズ自分史日向支店長(下) 際限なき値引き攻勢 地元の皆さんの協力を得たこともあり、平成9年度の1便当たりの実績は確実に上がり、細島航路存続に向け明るい兆しだと手応えを感じていた。貨物輸送は大分、別府のフェリー会社のダンピング合戦に影響を受け...
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