高鍋藩校明倫堂の創設２４０年を記念した展覧会。町立高鍋図書館と町歴史総合資料館が保管している明倫堂の史料を一堂に集めた過去最大規模の展示で、創設から流れをくむ高鍋中学校（現・高鍋高）開校までの歴史を学ぶことができる。

　明倫堂は１７７８（安永７）年に高鍋藩７代藩主秋月種茂が創設。展覧会は書庫「明倫堂文庫」に収蔵されている図書のほか、種茂自筆の「明倫堂扁額」（３面）など町指定文化財を含む３６点を展示している。

　明倫堂文庫の蔵書では、国内で４冊しか確認されていないオランダ語、英語、中国語の語学辞典「漢訳和蘭字典　五車韻府」（写本）や、県内で唯一保管されている日本書紀の江戸初期の初版本などを並べた。明倫堂で使用したとされる机や本箱なども見ることができる。このほか明倫堂文庫の保存に貢献した初代町長の柿原政一郎の業績などを紹介するコーナーもある。

【日程】９月１５日（土）～１０月１４日（日）
【会場】高鍋町美術館
【料金】入場無料
【問い合わせ】高鍋町社会教育課ＴＥＬ０９８３（２３）３３２６