県内特集
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【思い受け継ぐ 戦後75年みやざき・戦跡ルポ】 梶木基地(日向市)
2020/08/11県内特集震洋部隊消える痕跡 海に面した崖を伝い歩いた先に、特攻艇「震洋」の部隊が使った見張り所跡があるはずだった。米軍の南九州上陸に備え、日南市と同じく、「特攻兵器」となる若者らが日夜訓練を続けた日向市の梶木基地。だが、崖の斜面を掘って、4...
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【思い受け継ぐ 戦後75年みやざき・戦跡ルポ】「回天」「震洋」基地(日南市南郷町)
2020/08/10県内特集若者たちの覚悟刻む 人間魚雷回天訓練之地―。生い茂る草木の中、ひっそりと立つ記念碑に刻まれていた。日南市南郷町贄波の国道448号沿い。眼下に広がるのどかな港湾には太平洋戦争末期、「特攻兵器」となるため集められた若者たちの姿があった。...
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【思い受け継ぐ 戦後75年みやざき・戦跡ルポ】給水塔(川南町)
2020/08/09県内特集軍都の象徴 風化進む 雑草が一面を覆う空き地に、セメント造りの給水塔がそびえていた。高さ約28メートル。見上げると、所々にコケが生え黒く変色した表面に、米軍機による掃討射撃の痕跡が見えた。 川南町唐瀬にある国立病院機構宮崎病院の...
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【思い受け継ぐ 戦後75年みやざき・戦跡ルポ】亀井神社旧社殿跡(延岡市)
2020/08/08県内特集焼けた礎石 戦禍今に 延岡市天神小路の内藤記念館近くにある亀井神社の境内奥の階段を上り、丘の頂に出ると、一部が黒や赤に変色した礎石が整然と並んでいた。終戦前の大空襲で街が焼け野原になった同市。奇跡的に当時の姿をとどめる礎石は、焼け落...
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【思い受け継ぐ 戦後75年みやざき】水兵帽 生き残った証し
2020/08/07県内特集父の戦地記憶 追体験 田中 省二さん(74)=日之影町= 親子で線路沿いを歩いてアユ釣りに向かう道中、父親は決まって戦地での体験を話してくれた。目にした悲惨な光景や恐怖…。日之影町岩井川の田中省二さん(74)が、約60年前から何度も...
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【思い受け継ぐ 戦後75年みやざき】父のぬくもり宿す軍服
2020/08/06県内特集戦死の悲しみ癒えず 藤田 悦子さん=都城市=(82) 品位のある黒いコートを前にすると、今もりりしい父の姿が重なる。祝典などで着る正装用の軍服で、1942(昭和17)年の出征前日、家族4人の最後の記念写真でも身にまとっていた。家族思...
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宮崎とれたて「旬」の味 【佐土原ナス】
2020/08/04県内特集みずみずしく 生でも 丸々とした約20センチの紫の実が出荷を待つ。宮崎市佐土原町下田島の「一ツ瀬髙見農園」のハウス約20アールで、本県を代表する伝統野菜「佐土原ナス」が実り、8月末まで収穫のピークを迎える。 5月の苗植えから...
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【思い受け継ぐ 戦後75年みやざき】宮崎市・森さん所有 短剣とベルト 兵学校の教え 胸に
2020/08/04県内特集「紳士であれ」 医療に尽くす 74年ぶりに戦時の記憶が鮮明によみがえった。昨年12月、宮崎市の森憲正さん(92)=宮崎大名誉教授、旧宮崎医科大付属病院長=は自宅で、箱にしまわれていた海軍兵学校(広島県江田島市)時代の短剣とベルトを見...
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【思い受け継ぐ 戦後75年みやざき】自戒秘めた 父の飛行帽
2020/08/03県内特集教官務め 教え子戦地に 岩切義弘さん(72)=国富町 大空を旋回する練習機を見上げ、父は懐かしそうにつぶやいた。国富町で一緒に農作業していた約60年前の夏。「あの頃もこうやって練習しよったな」。太平洋戦争中に少年飛行兵の教官を務めた...
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首都圏発 ひなた流(2020年7月号)
2020/07/27県内特集【キラリひと】多角的な視点と創造力育む 国際基督教大(ICU)学長 岩切正一郎さん(61)高千穂町出身 ■リベラルアーツに力 東京都三鷹市にある国際基督教大(ICU)のキャンパスは都心の大学と異なり、緑に包まれて開放的な雰囲...
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